もう恋なんてしない
「“仕事のお礼メールを送りたい”って言う彼女に、ケンが僕のアドレスを教えてしまったんだ。それ以降、ずっとこんな調子。
電話番号は教えて無いから、まだマシだけど…昼夜関係なくメールが来るのも考え物だよ…」

困惑した表情は、本当に迷惑してる事を伝えてきた。

「彼女から来たメールは全部残してあるんだ。
それも証拠品になるらしい。
二度と見たいと思わないけど、結果的には削除しなくて良かったよ」


信じても…いいの?


「でも、一緒に出掛けたり…」

「全部、仕事だよ。 仕事なんだ…。
だけど、本当の事を言うと…どうして僕のスケジュールをあんなに把握してたのかは分からない。
あれ程カメラマンが待ち構えてる状況でバッタリ出会うなんて、偶然にしては度が過ぎてるって思う。
誰かが僕のスケジュールを教えてたんじゃないかって疑ってしまう程に、ね」


それって・・・
近くに裏切ってる人がいるって事?


「僕の思い過ごしだったらいいな、って切に思う。
誰も疑いたくない」


流星さん・・・。


ずっと、こんな風に悩んでいたの??

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