私が好きになった男は私が嫌いなヤンキーでした。

ブオ…

「茜の家何処?」


「ああ、ウチは…」


ウチは由梨亜ん家からはちょっと離れてる。
学区は一緒なんだけどね。



そろそろ10時かぁ…。

ふぁ~。
久々騒いだから疲れたなぁ。
ねみー。

…やっぱり、由梨亜帰ったら静かになったな。
あたしもそんなに話し掛けるタイプじゃないし。


~♪~~♪

あっ、最近流行りの曲だ。

「はい」


どうやら暁の着メロだったらしい。

暁は曲が好きなのかなぁ?


「ああ、ああ。…はあ?お前んなことて電話してきたのか?…ふざけんな!自分で買いに行けアホ!!」

誰と喋ってんだ?


「めんどくせー。はあ?んなこと、千里に言え!俺に言うんじゃねー…何言われても知らねーぞ……わかった」

そう言って、暁は千里に携帯を差し出した。

「あ?んだよ」


「賢矢」

どうやら電話は賢矢から来たらしい。

「あ?…はあ?意味わかんねー。自分で行けよ」

賢矢は暁と千里に何を頼んでるんだ?

『千里!お前が暁じゃなくって、俺を連れてってくれれば帰りによれたんだよ!!』

五月蠅いなぁー。


「お前来たらうるせーから嫌だ」
今も十分五月蠅いわ。

『んだ…』

ブチッ
パタン

「五月蠅い、アイツ。ん」

「帰ったら切れるぞ。アイツ」


「おい」
「はい」
運ちゃんは由梨亜に返事をしたときより声が、大きかった。

「コイツ送ったら、俺のことも送れ」

「はい!」


「俺が切れられる…。俺も帰っかなぁ」

「ねぇ、賢矢何だって騒いでたの?」

「帰りにコンビニ寄って菓子買ってこいって騒いでた」

甘党?


「ふ~ん」

「…着きました」


「あ、ありがとう」

ガチャ


「色々とごめん」
「全くだな」

「ちっ、まあありがとう。また明日ね。暁も」

「ああ」

「ん」


「運ちゃん、送ってくれてありがとね」

「…いえ」

うん。
運ちゃんはきっと女とまともに話したことがないんだろう。


ニコッ

バタン


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