ロ包 ロ孝 2
雷児は流れる涙を拭うのも忘れ、小さくなってしまったその亡骸を抱きながら喚き続けた。
「よっサァァァァアンッ!」
〇※○※○※
その一件が有ってから、今まで事態を静観しているしかなかったティーファミリーにも『弔い合戦』という名目が出来、本格的な墨刀狩りが始まったのだ。
それでも最初は痛い目を見せる程度で済ませていた彼らだったが、日増しに激しくなる抵抗と墨刀側の殺意に、今日はティーさえもその力を抑える余裕が無かった。
【あそこでアイツらを殺らなかったら、こっちが殺られていた。俺は生き返るがジェイは……ジェイを守る為には仕方なかったんだ】
ティーはそう自分に言い聞かせる。この時代このご時世に、敵へ情けを掛け過ぎる事は、即ち自らの破滅を意味する。己の身を守る為には、もう敵の完全排除しか方法が無かった。
───────
スタタタタタッ
あれからティーは、ドームイン東京の周りに墨刀一味が潜んでいないか調べる為、3倍速の【者】で走り回っていた。
常に活性状態に在るティーが【者】を使うと、常人には色の帯が過ぎ去る位にしか見えない。吹き荒ぶ砂嵐の中で、それは最早一陣の風にも等しかった。
【ここにも居ない。するとひとまず武器を持った奴らは制圧出来たって事だな】
砂嵐の中、粗方敵が潜んでいそうな箇所を回ったので、ティーもアジトに帰ろうとしていた、その時だった。
バスッ バスバスッ! チュゥィンッ
「!!」
数発の銃弾が、立ち止まっていたティーの膝から下を粉々に吹き飛ばした。
【くっ! もう援軍が来たのかっ】
「キィィィィィィ」
その身を翻して物陰に転がり込んだティーは【朱雀】を使って聞き耳を立てる。
【くそっ、風の音が邪魔して気配が掴めない】
しかし弾丸が飛んできた方向は大体見当が付いている。ティーはそちらに神経を集中して、風が凪ぐタイミングをはかっていた。
ゴォォォォォォッ
すると一際強い風が吹き、一瞬の静寂が訪れる。
「よっサァァァァアンッ!」
〇※○※○※
その一件が有ってから、今まで事態を静観しているしかなかったティーファミリーにも『弔い合戦』という名目が出来、本格的な墨刀狩りが始まったのだ。
それでも最初は痛い目を見せる程度で済ませていた彼らだったが、日増しに激しくなる抵抗と墨刀側の殺意に、今日はティーさえもその力を抑える余裕が無かった。
【あそこでアイツらを殺らなかったら、こっちが殺られていた。俺は生き返るがジェイは……ジェイを守る為には仕方なかったんだ】
ティーはそう自分に言い聞かせる。この時代このご時世に、敵へ情けを掛け過ぎる事は、即ち自らの破滅を意味する。己の身を守る為には、もう敵の完全排除しか方法が無かった。
───────
スタタタタタッ
あれからティーは、ドームイン東京の周りに墨刀一味が潜んでいないか調べる為、3倍速の【者】で走り回っていた。
常に活性状態に在るティーが【者】を使うと、常人には色の帯が過ぎ去る位にしか見えない。吹き荒ぶ砂嵐の中で、それは最早一陣の風にも等しかった。
【ここにも居ない。するとひとまず武器を持った奴らは制圧出来たって事だな】
砂嵐の中、粗方敵が潜んでいそうな箇所を回ったので、ティーもアジトに帰ろうとしていた、その時だった。
バスッ バスバスッ! チュゥィンッ
「!!」
数発の銃弾が、立ち止まっていたティーの膝から下を粉々に吹き飛ばした。
【くっ! もう援軍が来たのかっ】
「キィィィィィィ」
その身を翻して物陰に転がり込んだティーは【朱雀】を使って聞き耳を立てる。
【くそっ、風の音が邪魔して気配が掴めない】
しかし弾丸が飛んできた方向は大体見当が付いている。ティーはそちらに神経を集中して、風が凪ぐタイミングをはかっていた。
ゴォォォォォォッ
すると一際強い風が吹き、一瞬の静寂が訪れる。