ロ包 ロ孝 2
「あっちだ、叩き落とせ!」

  ドッドシュンドシュン シュゥン!

 ランチャーから発射されたミサイル達が何本もの弧を描いてティーを追う。

「ぬん、ヮァア ヮァア ヮアッ」

 短めの【北斗】で軌道をジグザグにし、そのミサイルをやり過ごす。

「奴を撃ち落とせ! どんどんぶっ放せ!」

 墨刀一味は更にロケットランチャーをセットした。

  ドドドシュンシュンドドシュンドドッ バシュンバシュンッ!

「ヮァァアアッ!」

 有りったけのミサイルを進行方向にバラ撒かれ急制動を掛けるティー。

【畜生、避けるのが精一杯で奴らを攻撃出来ない】

  シュルシュルシュルルルルルルゥゥ……

 上下前後左右と、全ての方向から迫り来る熱源追尾ミサイルがティーを襲う。

「一点突破しかないなっ、ダッダッ」

  ドガッ ドガガガァァァアン

「ヮァァァア! ああっ」

 爆風とミサイルの破片を避ける為に【列】を張るが【北斗】の推進力が失われたティーの身体は地面に向かって吹き飛ばされた。

【マズイ、墜ちるっ】

  ドスンッ シュルシュルシュルシュルル ドゴォォオオンン! ドガァァアン! ドドォォォオオン ガゴォォォォン

 墜落したティー目掛けて残りのミサイルは飛び、何度も火柱を上げて炸裂した。

「やったか!」「やりました! 墜落しましたぜ?」


〇※○※○※


「ボス、帰ってくるのがいやに遅くねぇか?」

「そういやぁそうですね。墨刀の残党でも見付けて、懲らしめてるんじゃないですか?」

「それならいいけどな……」

 晋の治療を終え、ひと息ついていたジェイ達は、帰りの遅いティーの身を案じ始めていた。するとアジトの入り口付近から押し問答が聞こえてくる。

「ちょっと待って下さいよぉ。貴方、一体誰なんですかっ!」

「だからさっきから言ってんだろう。お前じゃ話になんねぇんだよ! おいっ! 誰か話の解る奴は居ねぇのか」

「いや困ります。ちょっ、待っ……」

「うるせぇ!!」

  ドガッ「ぐぇっ! うわあぁぁぁっ!」


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