ロ包 ロ孝 2
『林さん。本当に何から何迄お世話になってしまって……』
そう言いながら頭を下げる彼に林はキッパリと手をかざし、言葉の先を遮った。
「いえ、ティーさん。お礼を言わなければならないのはこちらの方です。
ティーさんには、幾ら感謝しても足りない位だ」
林は腰を深く折って一礼する。ティーは作り笑いで返すが、その目は游いでいた。身に覚えがない事で礼を言われているのだから、そうなるのも当然の事だった。
『そっ、それは一体どういう意味ですか林さん。私が貴方に何をしたと?』
コトッ カタカタッ
音圧抑制装置が震えた。入力メーターの針がレッドゾーンに入る程、ティーは動揺して語調を強めている。
しかし林はその反応を見て「やはり援助の主キューさんは、ティーさんなのだ」と(実際は誤解なのだが)確信するに至っていた。
「他でもない。我々ブルー・タスクに多額の援助を頂いた件ですよ!」
『えっ? はははっ』
ドカンッ!
遂に音圧抑制機の能力を上回ってしまったティーの声は、それを見る影も無く破壊してしまったのだ。
「あああっ!」
『すいません、林さんっ!』
「ぐゎぁぁあっ!」
林は頭を抱えて転げ回っている。
ティーが咄嗟に発した【闘】に、彼は頭が破裂しそうな程の頭痛に襲われていた。
『す、すいません』
今度は防塵マントを幾重にも折り、細心の注意を払われて出された【闘】だったが、林は「どうにか堪えている」という位の様子だった。
「これが噂の蠢声操躯法ですかっ! イタタタ」
『これでも目一杯小さい声で囁いているつもりなんですが……』
すると声を裏返しながら、武田が事務所になだれ込んで来た。
「ティーさんティーさん。作っちゃいましたよ、あああっ」
武田には頭を抱えて仰向けになり、苦悶の表情を浮かべている林にティーが覆い被さろうとしているように写ったのだ。
「ウチの林に何してくれちゃってるんですかっ!」
武田は声を裏返し、耳障りなボーイソプラノで叫んだ。
そう言いながら頭を下げる彼に林はキッパリと手をかざし、言葉の先を遮った。
「いえ、ティーさん。お礼を言わなければならないのはこちらの方です。
ティーさんには、幾ら感謝しても足りない位だ」
林は腰を深く折って一礼する。ティーは作り笑いで返すが、その目は游いでいた。身に覚えがない事で礼を言われているのだから、そうなるのも当然の事だった。
『そっ、それは一体どういう意味ですか林さん。私が貴方に何をしたと?』
コトッ カタカタッ
音圧抑制装置が震えた。入力メーターの針がレッドゾーンに入る程、ティーは動揺して語調を強めている。
しかし林はその反応を見て「やはり援助の主キューさんは、ティーさんなのだ」と(実際は誤解なのだが)確信するに至っていた。
「他でもない。我々ブルー・タスクに多額の援助を頂いた件ですよ!」
『えっ? はははっ』
ドカンッ!
遂に音圧抑制機の能力を上回ってしまったティーの声は、それを見る影も無く破壊してしまったのだ。
「あああっ!」
『すいません、林さんっ!』
「ぐゎぁぁあっ!」
林は頭を抱えて転げ回っている。
ティーが咄嗟に発した【闘】に、彼は頭が破裂しそうな程の頭痛に襲われていた。
『す、すいません』
今度は防塵マントを幾重にも折り、細心の注意を払われて出された【闘】だったが、林は「どうにか堪えている」という位の様子だった。
「これが噂の蠢声操躯法ですかっ! イタタタ」
『これでも目一杯小さい声で囁いているつもりなんですが……』
すると声を裏返しながら、武田が事務所になだれ込んで来た。
「ティーさんティーさん。作っちゃいましたよ、あああっ」
武田には頭を抱えて仰向けになり、苦悶の表情を浮かべている林にティーが覆い被さろうとしているように写ったのだ。
「ウチの林に何してくれちゃってるんですかっ!」
武田は声を裏返し、耳障りなボーイソプラノで叫んだ。