こちらミクモ探偵事務所2
「実はちょっと気に入ってたとか?」
「んなワケねぇだろ」
「果たしてどうだかね」
茶化す羽兎を睨み黙らせる。
「……帰るぞ」
「うん!早くしないとお父さんに怒られちゃう」
「……だから先帰れって言っただろうが」
そんなやり取りをしながら二人は部屋を出ていった。
誰もいなくなった部屋。
何故かそこに設置されてあった狭いロッカーの扉が開いた。
「……」
山田はロッカーから出て、小さくため息をついた。