愛のかけら
1週間後――
わたしがデスクで仕事をしてると、
見覚えがある人が近づいてきた。
「真山さん笑
おれです、竜崎です笑」
わたしは声のほうを向く。
スーツ姿でビジネスバッグを提げた男――
「あ、はい笑
竜崎さん」
隣のデスクの早紀ちゃんが微笑んでる。
彼女はわたしたちが、1週間前の合コンでうまくいったってなぜか思い込んでるんだ。
「今日は御社に営業で笑
あ、これからたびたび来ると思います。
よろしく笑」
わたしは会釈して仕事を続けた。
竜崎さんはニコニコ顔で他の部署へ去っていった。
「先輩」
「ん?」
「スゴイ奇跡じゃないですか?笑
よかったですね笑
プライベートじゃなくても彼氏と会えるなんて笑」
早紀ちゃんは、うらやましそうに言った。
「だからぁ、付き合ってないんだって笑」
「ウソウソ笑
先輩ウソ下手だから笑」