愛のかけら

1週間後――


わたしがデスクで仕事をしてると、


見覚えがある人が近づいてきた。


「真山さん笑

おれです、竜崎です笑」


わたしは声のほうを向く。


スーツ姿でビジネスバッグを提げた男――


「あ、はい笑


竜崎さん」


隣のデスクの早紀ちゃんが微笑んでる。


彼女はわたしたちが、1週間前の合コンでうまくいったってなぜか思い込んでるんだ。



「今日は御社に営業で笑

あ、これからたびたび来ると思います。

よろしく笑」


わたしは会釈して仕事を続けた。


竜崎さんはニコニコ顔で他の部署へ去っていった。


「先輩」

「ん?」

「スゴイ奇跡じゃないですか?笑

よかったですね笑

プライベートじゃなくても彼氏と会えるなんて笑」


早紀ちゃんは、うらやましそうに言った。


「だからぁ、付き合ってないんだって笑」


「ウソウソ笑

先輩ウソ下手だから笑」


< 16 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop