好きだ好きだ、大好きだ。
「華、あの人と知り合いなの?」
「いや、知り合いっていうか」
「え? じゃー知らない人?」
「いや、知らないってワケでもなくて……」
混乱した頭のまま亜矢ちゃんにした返事は、自分でも“何言ってるの!?”と思うような返事で。
だけどそれよりも私は、さっきまで後ろに腕を組んだまま、真剣に監督の話し聞いていた彼の表情と……
そのあと、仲間の元に戻って嬉しそうに笑うその表情に、すっかり瞳を奪われていた。
「ふぅーん。何かよくわかんないけど、まぁいいや」
ちょっと不満げにそう呟いた亜矢ちゃんだったけど、切り替えの早さは天下一品。
「あっ! 晃ぁーー!」
少し離れたところにいた晃君を見つけるや否や、まるで“彼女ですけど!!”アピールをするかのように、大きな声でその名前を呼んだんだ。