好きだ好きだ、大好きだ。
「……うぅー」
満面の笑みを浮かべ、“帰り日焼けすんのイヤだから、タオル借りてくわ”なんて、身勝手極まりない事を言いながら帰っていった亜矢ちゃんを見送ったあと。
私は夏希君に言われた通り、あのトンネルの壁に背中をくっつけて、しゃがみ込んでいた。
怪しい唸り声がトンネル内に響く。
き、緊張する。だって私、恋愛初心者なんですもの。
それなのに、初めて外で会った日に2人っきりでご飯とか、ハイレベルすぎる。
「……」
ー―って、そんな風に思うのは私だけであって、もしかしたら世の中の高校生なんてのはこんなのが日常茶飯事なのかもしれない。
それにしたって、この吐き気をもよおす程の緊張感ってどうなの?
「うぅぅー……」
膝に顔をうずめ、もう一度唸り声をあげた時だった。