好きだ好きだ、大好きだ。
「1個で足りる?」
ものすごい種類の中から選んだカップラーメンを片手に持って首を傾げた夏希君に、相変わらず混乱中の私。
「う、うん」
その返事に、“ふーん”なんて、言ったあと「だからハナちゃん、そんなちっちぇーんだな」と、軽い暴言を吐いた。
「……夏希君」
「んー?」
「それ、全部食べるつもり?」
カゴの中には、5個のカップラーメン。
1個は、きっと私の。
――ってことは、残りの4個は夏希君の物だと思われる。
呆気にとられる私の前で、“まさか”と夏希君が笑うから、私は勝手に“そっか。ご家族の皆さんの分も買っているのか”なんて思っていたんだ……。