好きだ好きだ、大好きだ。

何なら、今すぐにでも亜矢ちゃんにメールをしてご指示を仰ぎたいと思っている、だらだらと謎の汗をかく私。
そんな私を相変わらず怪訝そうな顔で眺めていた夏希君は、さっさと靴を脱ぎ、廊下を進んでいく。

だけど、その途中で何かに気付いたように振り返って……。

「あー、そっか」と、1人何かに納得をしたように頷いた。

「ハナちゃん?」
「はっ、はい!?」

突然呼ばれた自分の名前に驚いて、声が裏返る。
その私の様子を見て、楽しそうに笑ったあと、私が立ち尽くしている玄関先まで戻って来て。

「――……っ」

顔をスッと寄せ、真っ黒な瞳を私の目の高さまで持ってくると、言ったんだ。

「襲う時は、それなりの雰囲気つくってから襲うから」
「お、おそっ!! はっ!?」
「だから、今日は安心してて大丈夫」

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