クリスマス恋語
「慰めがほしいなら学校の教員にでも相談することね。生憎ここはそういう場所じゃない」
そういう場所じゃない?
それって…?
·····
「ここは一時帰宅所。だから慰めも甘えも与えない。ここにいる間提供するのは衣食住だけ。
それ以外は全部あんたが決めることよ。
恋人の未来を自分が奪った?そう自分が思ってるならそうなんだろうさ」
自分で思ってるならって…。
それはどういう意味…?
守風さんは、そうじゃないって言いたいの?
夏南の未来を奪ったのは僕じゃないって…?
「知るか。それは全部あんたが決めることだっつったじゃん。じゃ、あたしはもう寝るから。あんたも傷に響くしそろそろ寝なさいよ」
ぴしゃりと守風さんは言い切りそのまま自室へと戻って行った。
その厳しい言葉を身に受けながら僕は眠りへと落ちていった。