その仮面、剥がさせていただきます!
「リク。次、バスケットするよ」
いくらボーリングが上手だったといっても、スポーツ全般が得意とは限らない。
…………。
床に打ちつけられたバスケットボールはリクの手のひらに吸い寄せられるように戻っていく。
二歩大きく足を踏み出しその勢いでジャンプすると、ゴールの枠近くまで届いた手から離れたボールは白い網を潜り抜けて行った。
「リツ!」
少し離れた所にいたあたしに笑顔のリクがボールをふわりと投げてきた。
次はあたしの番ってわけね。
あたしは勢いよくボールを弾ませた、それと同時に右足のつま先に激痛が走る。
「いたっ……」
蹲ったあたしの斜め前辺りで、勝手に2,3回弾んだボールが、その勢いを無くして転がっていくのが見えた。
あたし、バスケットも苦手だった……
これじゃ、あたしの弱み全開じゃない?
大丈夫?と駆け寄ってきたリクに「次!行くよ!!」と半分ヤケクソで言い放つ。
もうスポーツはいい!
リクの運動神経の良さは十分すぎるほど分かった。
それじゃ次は、ゲームセンターにでも行ってみるかな。
~~~太鼓の達人編~~~
選曲はもちろんあたし。意地悪く最強に難しそうな曲を選んだつもりだったけれど……
リズムに乗ってバチを操る手さばきは見事なもので、目で追えないほどの赤や青の顔らしき丸いものが次々と出てくるけど、それを完璧なほどクリアしている。
リクの後ろであんぐりと口を開けているあたしの周りに小さな人集りまでできだした。
この人、リズム感までいいの……?
いやいやそれじゃ、これはどうよ!
~~~ダンスレボリューション編~~~
流石にダンスは踊れないでしょ。と高を括っていたのに……
軽やかな可愛らしいステップを踏むリクの周りに、さっき以上の人集りができている。踊りながらくるりと回転したリクはあたしに向かって手まで振る余裕……
あたしの首はガクリと項垂れた。
弱点を見つけるどころか、あまりにも出来すぎなことに、それが逆に嫌みに見えてくる。
神様……あなたは不公平です。