揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
「この声を聞かせるのは、俺だけにして?他の奴には聞かせないで」


そう言って、もう一度キスをする。

今度はさっきよりも激しく、舌だけでなくて口内全部を舐められる。


「あっ…んんっっ……」


さっきよりも、大きく出てしまう声。

こんな声、大翔君以外に聞かせるわけがない。


すると、いつの間にか。

彼の手が…私の薄手のニットのセーターを捲くり上げていた。


キャミソールも一緒に上げられ、下着姿が晒け出される。


「やっ……」


恥ずかしいっっ。


そう思って手で服を直そうとするけれど、反対に両手を彼につかまれてしまって。

見かけよりも大きな手で、私の両手首を簡単に抑えつけてしまう。


「由佳の全部、俺に見せて?」


そう囁くと、彼の手がブラの上に重なった。


「……!」


恥ずかしさと、味わった事の無い感覚に一瞬言葉が出なかった。


思わず目を瞑ってしまった時、遠くの方で何か音がするのが聞こえた。


それと同時に。

両手を抑えつけられたまま、下着越しにゆっくりと胸を触られていく。


「んっっ……」


ぼんやりとしてくる意識の中で、さっきの音の正体を考えていた。


トゥルルルル……


という機械音。


ドアが閉まっているし、下の階なので分かりづらいけれど。

それは、家の電話の音だった。


「あっ、で、電話……」


慌ててそう言ったけれど。


「出ないで」


と彼は言って、胸を触ったまま私の口をキスで塞いできた。


「はぁ…んっ……」


有無を言わさぬ感じの、強引なキス。


だけどいつの間にか、私の体もそれをすんなりと受け入れるようになっていて。

激しいキスの合間の息継ぎのタイミングとかも、自然と分かるようになっていた。
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