揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
それでも、耳に微かに入って来る電話の音。

なかなか鳴り止まないでいる。


「おね…がい……」


キスの合間に、そう訴える。

誰からか分からないけど、出なきゃいけない気がして。


「……」


唇を離して、大翔君は真っ直ぐに私を見てきた。

どこか悲しげな、それでいて色っぽい表情にドキッとさせられる。


「……いいですよ、電話出て」


そう言って、彼は両方の手を私から離し。

体をずらしてくれた。


「あ、ありがとう……」


慌てて服を直し、私は急いでベッドから下りた。

彼の顔を見ないで、そのまま部屋を後にする。


ドクドクドクドク……


今頃になって、自分の鼓動の大きさに気付いた。

たぶん、顔もかなり赤いはず。


階段を降りながら、急いで呼吸を整えた。


もしかしたら、お父さんやお母さんからの電話かもしれないし。

まさか娘が、家で小学生とこんな事をしてるなんて思わないよね……。
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