恋愛ざかり



上原さんは椅子を持ち上げて、振り上げた。




夏海は上原さんを止めようと近づいた瞬間、叩かれて床に座り込んだ私の真上に椅子が飛んだ。




避けようとするときには、もう遅かった。




ドカンッ!


ガラガラっ!



椅子が床に落ちる。



私は頭と右肩に激痛が走った。




頭から、なにか液体が垂れてくる。




私は床に倒れ込んだ。



『水麗!?』


夏海が私に近寄る。




ごめん、身体痛すぎて、何にも言えない。




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