恋愛ざかり
『ちょっと!アンタ、度が過ぎてるでしょ!?アンタも同じ目に遭わせようか?』
夏海が上原さんの胸ぐらをつかむ。
『なんなのよぉ………春樹を返してよ……逢沢さんのその顔、メッチャクチャにしたかったのよぉ………ヒック……ヒック…ウ……ダイッキライ…アンタなんか……ヒック……』
上原さんは半泣き。
へなへなと座り込んだ。
『あなた達!なにやってるの!』
担任の成山が入ってきた。
成山 智子だっけ……?
『逢沢さんっ!?!?上原さんがやったみたいね……上原さんっ!とりあえず保健室行きなさい。逢沢さん、立てる?』
成山に支えられながら、ゆっくり立ち上がると、床に赤黒い液体が広がっていた。