月を狩る者狩られる者
そしておもむろに中の血液を口に含み、私にキスをした。


舌を使って押し広げられた唇の隙間から、何とも言えない濃厚な味の血液が流れて入ってくる。

朔夜の唇が私の唇全体を覆ってしまったから、私はその血液を飲み込むしかなかった。

「んっ……んぅ…」


ゴクン


喉を上下させて飲み下すと、朔夜の唇が離れる。



空気を求めて上下する胸元。

口移しで血を飲ませるためだとはいえ、突然のキスに驚いて顔を真っ赤にしている私。


そんな私を見て、朔夜はニヤリと笑った。
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