月を狩る者狩られる者
ちょっ……佐久間さんが居るのに……。


そう思って私は初め抵抗したけれど、慣れた舌は私の意識をすぐに溶かしていく。

溶けていく意識の中で、佐久間さんが部屋を出て行く気配を感じた。


それを待っていたかのように、朔夜がまた血液パックを口に運び、口移しで飲ませてくる。



一回……。

二回……。


最初はあと四回と言っていたのに、朔夜はわざと一回分の量を減らして、結局六回口移しのキスをする。

そんな子供じみた所も愛しくて、私は朔夜の首に腕を回し彼を受け入れた。



 
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