月を狩る者狩られる者
顔が、近づく。


「こういうことをしているのは、一体誰のためだと思っている?」


誰のためって……あ……。


「わ、私?」

「何で疑問形になる……。とにかくそういうことだ。お前がどうこう言える立場か?」

「うっ……」


確かに、私が自分で血を飲めれば良いんだろうけど……。


「でもこんな人前で……」

「もういい、黙れ……」

朔夜は、尚も反論しようとした私の唇を少し乱暴に塞いだ。

「んぅっ!?」
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