月を狩る者狩られる者
明らかに吸血鬼の仕業だ。


「実はかなり前から、こんな風に手足から血を取っていたらしい。その量がわずか過ぎて、長い事気付かれてなかった」

写真の一枚を手に取り、それに視線を落としながら佐久間さんは続ける。


「それに、その量から見ても飲むために取られたとは考えにくい」

「そうですね」

私は頷いて同意した。

それに、血を吸うならやっぱり首筋からの方が吸いやすいはずだ。


「それで? 他に情報は?」

朔夜が話の間に入って来るように質問した。

佐久間さんは聞かれるままに答える。
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