月を狩る者狩られる者
「ま、とにかくそういうことだから頼むよ」

にっこりと有無を言わせない表情で佐久間さんは言った。


「まったく……望がハンターでなければ受けないぞ、こんな依頼」

しぶしぶ言った朔夜の言葉に引っかかりを覚える。


「何それ、私がハンターなのがいけないの?」

全面的に私の所為にされたような気分で、ちょっとムッとする。


「違う」

呆れたように言った朔夜は、私の方を向いて迫ってきた。


え?
な、何!?


「お前のためじゃなかったらしない、という意味だ」

近くで艶やかに微笑みながら言われ、私の顔は熱くなる。
< 258 / 421 >

この作品をシェア

pagetop