月を狩る者狩られる者
良かった、ちょっと本気で驚いた。


でも……私、沙里さん結構好きかも。


悔しさはやっぱりまだあるけど、それすらどうでもいいと思わせる雰囲気が彼女にはあった。


「すみませんでした。改めて……波多 望です。よろしく」

私はそう言って笑顔を向けた。

すると……。


「あ~ん、やっぱり可愛い! お持ち帰りしたい!」

沙里さんが抱きついてきた。


ちょっ、冗談って言ったのに!


戸惑っていると、朔夜の手によって沙里さんは私から引っぺがされる。

そして私は朔夜にしっかりと抱き込まれた。
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