月を狩る者狩られる者
『協力する』ということはあり得ない。

ついこの間まで協会に属する『人間』だった私は、いたたまれないような気分でちょっと悲しくなった。



同時に、朔夜を思う。


協会に協力するなんてことあり得ない吸血鬼。

なのに朔夜は私のために力を貸してくれている。


嬉しさと申し訳なさで、ちょっと泣きたくなった。



でも今はそんな感傷に浸っているときじゃない。


情報、ちゃんと聞かないと。


「私が気付いたのは約ひと月前よ」

沙里さんが情報を話し始める。
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