月を狩る者狩られる者
にっこりと、優しい眼差しで微笑まれて私は顔が少し赤くなる。

美人のそういう笑みは男女問わず綺麗だから。



それを誤魔化すように、私は聞いた。

「ど、どうしてですか?」

どもってしまったのは……まあ仕方が無いということで。


私の質問に、沙里さんは眉を困ったように寄せる。

「朔夜は、純血種だから……」

と、寂しそうに話し始めた。


「色んな人間や吸血鬼が、朔夜を避け、または近付いて来るわ」

私は黙ってそれを聞く。

 
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