月を狩る者狩られる者
この美しさは覚えがある。


街灯の光すらも霞むような美貌。

人外の美しさ……。


初めて会った日と同じだった。



「ん? どうしたんだ?」

近くに来て、やっと私の異変に気付く朔夜。



「っ!?」

近くで聞くその声すらも、鼓膜に響き私の意識を溶かそうとする。



初めて会ったときは、この美しさに恐怖を覚えた。


でも、今はあの時と違う。

今の私は朔夜のことが好き……。

怖いなんて思ったりしない。


だからむしろ……。
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