月を狩る者狩られる者
「その落ち合う場所ってのは何処なんだ?」

男の首根っこをつかんだまま、朔夜が聞いた。


「毎回違うんだよ。次は明日、この近くの公園で落ち合う予定で――がっ!」

男の言葉は最後まで言うことは出来なかった。


何故なら朔夜に首の後ろのツボを突かれたみたいで、男は気を失ってしまったから。



「情報は手に入ったし、もう協会に渡して大丈夫だな?」


飄々(ひょうひょう)と言った朔夜だけれど、さっき男が私にヤらせろと言った事を根に持っているのは明らかだった。


「繋ぎ役の容貌とかも聞き出したかったんだけど……もういいわ」

朔夜は早く男を協会に引き渡したいみたいで、ジロリと睨まれた。
< 294 / 421 >

この作品をシェア

pagetop