月を狩る者狩られる者
いつもは甘い言葉で攻め立ててくるのに、今日はただ行動のみで示してくる。



本当にどうしたの?


聞きたくても唇は塞がれている。

それに、朔夜の指は私の意識をどんどん溶かして行くから……。


私はもう、どうでも良くなった。




「朔夜ぁ……ベッドに……」

一つになる前に、そう要求した。


だって、やっぱりこういうことはベッドのほうが……。


なのに朔夜は動きを止めない。


「我慢、できるか……!」

「えっ? 待っ――!」


この時の朔夜はいつも以上に私を求めてきて……私も、いつも以上に感じていた気がする……。


私はそのまま窓辺で朔夜に愛された。


見上げた先に、満月が静かに私達を照らしている。



その冷たくも優しい光が、私の意識を吸いとっているかのようだった……。


 
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