月を狩る者狩られる者
朔夜がいなければ、私はどうやって息をすればいいのかすら分からなくなる。

どうやってこの腕を……この足を動かせばいいの?



どうやって、生きていけばいいの!?



今はまだ、見つけ出すという目的があるから生きていられる。


でも、もし見つけ出せなかったら?

もし、朔夜が――。



ううん、今はそれは考えない。

考えてしまったら、私はその時点で動けなくなってしまうから……。



コトッと、目の前のテーブルに赤い液体が入ったグラスが置かれた。
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