月を狩る者狩られる者
 

一人では血が飲めない私に、佐久間さんは今まで以上に朔夜の捜索に力を入れてくれると約束してくれた。


そして協会での用が無くなった私は、いつものように沙里さんのいる喫茶店に向かう。



「あ、望さん。こっちよ!」

私の姿を見つけた沙里さんが声を掛けてくれた。


私は力なく微笑み、フラフラとそちらへ向かう。

「こんにちは。早速ですけど、朔夜のことは……?」

「ごめんなさい……やっぱり朔夜の情報は何一つ見つからないわ。分かっているのは貴方も知っての通り、あの日例の公園に向かったということだけ……」


「そう……ですか……」

私はやっぱりダメかと思い、肩を落とし落ち込んだ。
< 314 / 421 >

この作品をシェア

pagetop