月を狩る者狩られる者
私はツクヨミにゴハンをあげたあと、シャワーでさっさと体を洗いベッドに突っ伏した。



あの日、あの満月の日……。

このベッドで、朔夜と何度も愛し合った。


あのときは確かにあったぬくもりも、今は全く残ってはいない。

しばらくあった朔夜の香りも、日に日に薄れていく。


朔夜は確かにここにいたのに、その事実すらも消えていくようで……。


私は涙で枕を濡らした。



「朔夜ぁ……本当に、どこ……行っちゃったのぉ……」




その日世界は、闇夜に包まれていた……。




 
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