月を狩る者狩られる者
「それで死にはしないのだけど、要は異物が入ってきた状態なの。だから吸血鬼の血は、他の血が入るとすぐその異物を自分のものに変える事に集中するわ」

つまり、と続ける。

「その間一切体を動かせない状態になるのよ」


そこまで説明されて、私は朔夜に血を入れられた翌日のことを思い出した。


あのときの私も一切体が動かなかった。

私の場合は体自体の変化がまだ終わってなかったからだったけど、似たような状態なのかもしれない。


「そこで例の事件。色んな人間、色んな型。そんな血液を混ぜたものを入れられたら、吸血鬼でもそう簡単には動けないわ」

その言葉で全てが理解できた。
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