月を狩る者狩られる者
「それって!」

「理解できた? そう、きっと事件で採取された血液は、朔夜を動かせなくするため……つまり無力化させるために取られていたのね」


そうか……。

だから朔夜は、魔力が高まる新月の夜にしかツクヨミに意識を移せなかったんだ……。


「朔夜自身の血の強さを考えても、そんな血液を入れられたら数時間は動けないわね……400mlで約8時間ってトコかしら」


沙里さんの分析を聞きながら、私はやっぱり自分が助けに行かなくちゃならないんだと強く思った。


私は立ち上がり、元気を取り戻して声を上げる。

「沙里さん、説明有り難う御座いました」

お礼を言って私はすぐに走り出そうとする。


< 338 / 421 >

この作品をシェア

pagetop