月を狩る者狩られる者
やっぱり、動けるのは私しかいない。

朔夜みたいに異物の血を入れられてるわけでもない。


もう少し力があれば、この鎖を引きちぎって逃げ出すことも、朔夜がいる部屋を探すことも出来る。


そうだ、“もう少し力があれば”出来る!


「満月っ!」

私の魔力が上がる満月の夜。


朔夜がツクヨミを通じて私と話をしたのは約一週間前。

もう一週間ほどで満月だ。


その日に賭けよう。

 
< 365 / 421 >

この作品をシェア

pagetop