月を狩る者狩られる者

「ダメ、なんだ……じゃあ他の方法考えなきゃね……」

クレハは少し落ち込んだ様にそう呟きながら私の吐いた血を処理する。

そしてそのまま部屋から出て行ってしまった。


残された私はただただ朔夜を想う。



近くにいる。

どこかは分からないけど、同じ屋根の下にいる。


それが嬉しくて、私は少し泣いてしまった。


でも、それなら尚更今の状況から抜け出さないと。

朔夜は多分今も異物の血を入れられて動ける状態じゃない。


佐久間さんや沙里さんも、きっと情報を掴んで何かしらの対応をしてくれていると思うけど、それがいつになるかはさっぱり分からない。
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