月を狩る者狩られる者
「私まだ納得してないわよ!? 第一私の荷物は!?」

「ざっと見たが……絶対に必要な物なんかあったか?」


うっ……。


私は言葉に詰まった。

朔夜の言う通り、大した物は部屋に置いてない。

財布や携帯電話など、大切なものはいつも持ち歩いている。


部屋にあるのは最低限の家具と衣類、そして食料だけだ。



「特には……無いわ……」

「じゃあ問題無いな」

そう言って朔夜は助手席のドアを閉め、運転席に乗り込んだ。
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