月を狩る者狩られる者

「お前は吸血鬼になって普通の人間より寿命は延(の)びたが、それでも俺の寿命には程遠い」

少し辛そうに眉を寄せた朔夜は、「だから」と続ける。


「俺と同じ時を生き続けられるように純血種にしたんだ。お前に先に逝かれるなどごめんだからな」


そして唇が触れ合う。


私は目を閉じ、仕方ないなぁ……と諦めた。



吸血鬼にされたときと同じ。

共に生きたいと言われて拒めるわけが無い。


だって、私も朔夜とずっと一緒にいたいから……。



キスが段々深まっていき、頬を包んでいた手が私の腰に回った。

そして引き寄せられたと思ったらそのまま抱き上げられる。
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