月を狩る者狩られる者

「子供が欲しくなったからだ」

その答えに、私はさらに驚く。


朔夜は子供なんか要らないと言うタイプだと思っていたから……。

もちろんそうだとしても、いずれ子供は欲しいからおいおい交渉しようと思っていた。


なのに、それを朔夜に言われるなんて……。



「男と女の絆は時には強くもなるが、何かのきっかけですぐにもろくもなる」

朔夜は驚く私を見下ろして、さっきの話の続きを始めた。


「だがな、子供が生まれるとその子供が男と女を繋ぎ、家族という絆を作る。それは、ただの男と女の絆よりはるかに強く壊れにくい絆なんだ……」

そして朔夜の手が私の頬を包む。
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