月を狩る者狩られる者
「望、俺と家族になろう」
ぶわっと涙が溢れた。
その言葉は、どんな愛の言葉より……どんなプロポーズの言葉より私の心に響いた。
――家族になろう――。
ただの男と女の絆より、さらに強い絆をもとう。
朔夜はそう言っている。
家族……私にはとうに亡くしたもの……。
その家族をまた私に与えてくれると朔夜は言っているんだ……。
嬉しくて、幸せで……涙が止まらない。
何か言いたいのに、言葉が出ない……。