月を狩る者狩られる者
「あ…」

ふと思いついた。


協会に言えば何とかしてくれるかもしれない。


協会は様々な吸血鬼の問題を解決するところだ。

ハンターと吸血鬼の間の問題では小さい問題は無視されがちだけれど、流石に命を狙われているとなれば何かしらの対処はしてくれるはずだ。



よし、まだお昼みたいだしさっそく協会に!



決意して今度こそ朔夜の腕から抜け出そうとした。

いっそのこと起きて離してくれないかな、と思ったとき。


「モゾモゾ動くな。感じる」


突然朔夜の声がした。

声がしたと思った瞬間、私はベッドに仰向けに寝かされ、両手を押さえ込まれる。

アイスブルーの瞳とかち合った――。
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