月を狩る者狩られる者
一見何処にでもあるようなオフィスビル。

でも中で働いているのは、皆ハンター協会に所属する人達だ。


本部のビルの前で車が止まった。

「ありがとう。じゃあ行ってくる」

「どれくらいかかる?」

車から出ようとする私に朔夜が聞いてきた。


「う~ん。お昼までには終わると思うけど」

「じゃあ終わったら近くの喫茶店で待ってろ」

「何? 迎えに来てくれるの?」

「当たり前だ。お前は俺のものだ。ある程度の自由行動は許すが、それ以外は一緒にいてもらう」

「…………」


何かが、一気にさめていく気がした。
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