月を狩る者狩られる者
「はい、その吸血鬼……朔夜って言うんですけど」

「朔夜?」

女の人がいぶかしむように眉をひそめる。


「は、はい……」

「少々お待ちください」

私が女の人の反応に少し驚いていると、彼女はそう言って席を立った。


十五分ほど経って、女の人が戻って来た。

でも彼女は座らずに言う。


「本部長が直々にお話しされるそうです」

「は、え? 本部長が!?」

何でいきなりそんな偉い人が出てくるのか。


朔夜の名前を出しただけなのに。

朔夜って本当に何者!?

 
< 78 / 421 >

この作品をシェア

pagetop