月を狩る者狩られる者
私はビルの中に入ると、エレベーターで三階に向かった。

三階には吸血鬼とのトラブルについての相談所がある。


朔夜は無駄だと言ったけれど、やっぱり実際に相談してみないことには分からない。


三階に着くと、標示に従って相談所受け付けまで行く。

相談所は空(す)いていて、すぐに担当の人が来てくれた。


「今日はどの様なご相談ですか?」

その担当の女の人は、落ち着いた声音で言う。


「えっと……今ある吸血鬼に命を狙われてて……」

「命を? 詳しくお話し下さい」

女の人は少し真剣な眼差しになって続きを促した。
< 77 / 421 >

この作品をシェア

pagetop