【完】あたしが君を守るから





出入り口にある時計を見る。




「立って、司」



襟を離し、視線を移す。




「もうすぐ、パーティは終わる。だから、会場に戻ろう」



途中からあたしは司に背を向けた。



深く深呼吸をする。




気持ちを入れ替えなきゃ。




あたしは、椎のボディガード。




近くて遠い存在なの。




椎を守る存在なの。





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