【完】あたしが君を守るから
もう将来のことまで決めてるんだ。
すごいな夏目。
すっと視線を、窓の外へ向ける。
楽しそうにはしゃぐ女の子。
難しそうな顔して、経済についての本を読む男の子。
ここにいる子たちは、みんな世界を引っ張る企業の子供。
親の仕事を継がなきゃならない。
でも、親にすがってばかりじゃいられない。
自分で道を切り開こうとしてる。
そんな中じゃ、あたしは一番うじうじしてる。
夢もなく、ただ意味もなく毎日を過ごしている。