あやまち
気付いたら、あり得ないほどの涙が溢れてきていて……


そのうち、嗚咽も止まらなくなるほどに号泣してしまった。


そんなあたしを、翔太はぎゅっと抱き締めながら、何度も「ごめん」と謝り続けた。






ようやく涙が止まった頃……


かなり酷くなっているであろう顔を上げて、翔太を見上げる。


そこには相変わらず眉を下げている翔太がいて……


だけど、その瞳は真っ直ぐで、さっきまでの曖昧な感じは一切ない。


その瞳でジッと見つめられながら、また話し始めた翔太の言葉に耳を傾けた。



「昨日から一晩一人になって、俺、目が覚めたよ。……この間、麻希に責められたのもあるけど、俺は何をしてたんだろうって、我に返った。三週間も悠亜を縛ってたなんて、……気付くの遅すぎだよな」



苦笑しながらそう言った翔太は、悲しそうなんだけどどこかスッキリしているようにも見えて……


そのままやさしい瞳を向けながら



「今の悠亜の正直な気持ちを教えて。俺、すべて受け入れるから」

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