あやまち
そのまま翔太の左手が後頭部に回り、あたしの唇を撫でるように舐めたあと、啄むようなキスをする。



物足りなさを感じるようになった頃、唇を割って熱い舌が滑り込んできた。



ゆっくりと歯列をなぞり、舌を絡めたあと、そのやさしいキスからは想像できないほどの強い力で、舌を吸われる。




「……んっ……ぁ……」




つい漏れてしまった声に羞恥を感じ、頬が熱くなる。



それを隠すように翔太の首に腕を回した。



左頬に残っていた翔太の手が、ツーッと首筋に降り……



胸に到達して……ゆっくりと愛撫を始める。






いつの間にか、ベッドに組み敷かれていて、翔太のすべてを受け入れていた。


< 17 / 220 >

この作品をシェア

pagetop