あやまち
確かにそうだったけど、それを口に出されると物凄く恥ずかしくなって、頬がみるみるうちに熱を帯びていく。



「はは、悠亜真っ赤」



それを指摘されて、顔から火が出ちゃうんじゃないかってほどに、さらに熱くなっていった。



「俺、朝食はなくてもいいよ」


「駄目だよっ!朝が一番大事なんだよ!」



勢いでそう言ったら



「母親みてぇ」



渉はこんな言葉を返してきた。


昨日、あたしは一応渉の彼女になった。


なのに、すでに母親!?


軽くショックを受けている横で、渉がまた口を開く。



「朝食はもう食べたから」


「えっ」



あたしの方が先に起きたのに、いつ食べたんだと眉を寄せた。


渉はそんなあたしを笑いながら見ていて



「悠亜を食ったじゃん」


「なっ!」
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