あやまち
翔太の顔を見ているのが辛くなり、部屋を出て、一階に降りる。



リビングの窓から、テラスへ出た。



柵に両手を付いて空を見上げる。




「綺麗」




満天の星空が広がっていた。



ほんとなら、この空を翔太と一緒に眺めていたんだろうな。



そう思ったら、また涙が溢れてきた。



あたし、翔太のことだけが好きなのに……



渉とは、親友なのに……



といっても、あの出来事があってからは、もう親友だとは思えないけれど。



あたしの想いは、100%翔太に向いているのに……



どうやったら、翔太に、この想いを伝えることができるんだろう。




「あ」




流れ星……




「……」




願ったところで、ちゃんと叶うのかな。
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