私が恋愛しない理由。
「先輩 わたし 勉強ほんとに頑張って先輩と同じK大、受かって見せますから。
それでK大の管弦楽団入ります。
だから先輩、またバイオリン見てください。」
雛子、わたしが大学いってもバイオリンやる前提で話してるじゃないの。
「うん待ってる。」
わたしたちのつながりは 卒業してからもやっぱりバイオリンだった。
バイオリンだけが わたしと雛子の結んでくれるもの。
ばいばい雛子 一年後ね。
わたしは雛子と別れて校門へ足を進めた。